
厳しい就職活動でやっと内定をもらったのに、よく調べてみるとブラック企業かもしれないことがわかった場合。
その情報の真偽をよく調べる
ネットではブラック企業情報等を公開しているサイトがありますが、大手の会社であればこれらのサイトのいずれかにはブラック企業として紹介されています。そうなると日本の大手企業の全てがブラック企業ということになりますが、実際は違います。ブラック企業とは従業員に対して労働法等に抵触しそうなスレスレの条件で労働を強いたり、パワーハラスメントが常態化している社風の企業のことをいいますが、ネット上でブラック企業として紹介されている会社の中には、実際にはブラック企業ではなく、ブラック上司がいたためにブラック企業として紹介されてしまうこともあります。
ネット等でブラック企業として公開され、社会で認知されると社員の採用活動で支障が出ます。ブラック企業で働きたい人なんていませんからね。当然です。そのため会社(特に上場企業)はブラック企業と言われないようにサービス残業やパワハラを減らそうと対策を講じていますが、上司が自分自身の評価を上げたいために部下にサービス残業や高いノルマを強要するということがあります。会社としてはこれらのブラック行為を取り締まっていても社員が影に隠れて部下に強要していることがあって、こういったブラック上司の下に配属された人が退職後にその会社のことをブラック企業としてリークしています。
ブラック上司を放置している会社に問題がある、と思うかもしれませんが、こういう人って上司に気に入られていて「私の上司に問題がある!」と職場で訴えても反対に「お前が悪い」と言われるんですよね。こういうブラック上司に当たったら残念以外の何物でもありません。ただ、この会社の場合はブラック企業ではありません。たしかにこれを見抜けない会社もブラック企業と言えるかもしれませんが、これをブラック企業とすると日本全国全ての会社がブラック企業になります。
せっかくもらった内定を単なるネット上の「ウワサ」で内定辞退するのは勿体無いです。それに単なる悪意でブラック企業とされていることもありますので、もしあなたが内定をもらった企業がブラック企業として紹介されていた場合にはその情報の真偽をよく確かめてみましょう。ブラック企業の見分け方は「ブラック企業の見分け方」でも書いています。