店舗見学レポートのポイントと例文をまとめました。

小売業の多くの企業は就活生に対して店舗見学を求めています。これは就活生に実際の職場を見てもらって、入社後のイメージをしっかりと持ってもらうためです。また、就活生から店舗の改善点や企業イメージ等といったアンケートを得られるので企業にとってもメリットがあります。店舗見学にはポイントがあります。何気なく店舗を見学するのではなく、一歩進んだレポートを書けるように店舗のどこに注目したら良いのかをまとめています。なお、注意事項も掲載していますので参考にしてください。店舗見学とレポートの書き方についてポイントをまとめました「店舗見学とレポートの書き方」。

基本的なチェックポイント

業種業態に関わらず、店舗見学の基本的なチェックポイントは次のとおりです。

  1. クリンリネス(整理・整頓・清潔)がしっかりとできているか?
    クリンリネスは基本中の基本です。床にホコリが落ちていないか、商品や什器、従業員の制服などが汚れていないか、商品がきちんと陳列されているかチェックしましょう。
  2. 挨拶ができているか?
    「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」といった挨拶がしっかりできているかチェックしましょう。小売業の多くは、最初の従業員研修で挨拶の研修をします。それほど企業は挨拶を重要視しています。
  3. 従業員は笑顔で対応しているか?
    常に笑顔で接客するのは大変だと思いますが、少なくとも、丁寧に対応しているかチェックしましょう。
  4. 従業員の雰囲気をみましょう。
    入社したら実際に同じような店舗で働くことになります。従業員間の雰囲気が和やかなのか、きっちりしているのか、このような雰囲気を見て入社後に自分が楽しく働けるかどうかチェックしましょう。

業界別チェックポイント

アパレル業界の店舗見学チェックポイント

  1. クリンリネスがしっかりとできているか?
    商品の整理整頓、床の清掃だけではなく、ショーウインドウが汚れていないかチェックしましょう。意外に汚れている店舗が多いです。
  2. 挨拶ができているか?
  3. 従業員は笑顔で対応しているか?
  4. 従業員の服装が企業イメージに合っているか?
  5. 商品が豊富にあるか?
    商品の幅と奥行(色やサイズ、種類)が充実しているかチェックしましょう。
  6. 売場に季節感があるか?
    アパレル関係の店舗の多くは流行品を取扱っています。季節にあったディスプレイがされているかチェックしましょう。

電化製品・家具などの専門店の店舗見学チェックポイント

  1. クリンリネスがしっかりとできているか?
  2. 挨拶ができているか?
  3. 従業員は笑顔で対応しているか?
  4. 従業員は専門知識を有しているか?
    簡単な質問をして答えられるか?または、質問した以上に難解な専門用語を使用していないかチェックしましょう。良い店員は、専門用語を多用する店員ではなく、お客様にわかりやすく説明できる店員をいいます。
  5. 各売場に担当の従業員がいて、声をかけやすいか?
    多くの企業では、各売場に担当の従業員を配置するようにしています。お客様で混雑している場合を除き、閑散としている場合に店員がいるかどうかチェックしましょう。
  6. 商品構成に奥行があるか?
    専門店は、商品構成に奥行があるかチェックします(商品の種類が沢山あるかどうか)。
  7. プライスカードやPOP広告が汚れていないか?
    売場管理が行き届いている店舗では、プライスカードやPOP広告の管理が徹底されています。

スーパーマーケット・GMS・ホームセンター・ドラッグストアの店舗見学チェックポイント

  1. クリンリネスがしっかりとできているか?
    清掃だけでなく、商品のフェイスが整っているかもチェックしましょう。スーパーはゴンドラ陳列がメインであるので通路入口からゴンドラを見てみましょう。
  2. 挨拶ができているか?
  3. 従業員は笑顔で対応しているか?
  4. エンド陳列に季節感・ボリューム感があるか?
    エンド陳列は主通路から副通路へと誘導する重要なポイントです。
  5. 売場に活気があるか?
    マイク放送や売場の声だしができているかチェックしましょう。セルフサービスの店舗でも売場の声だしは大切です。
  6. プライスカードやPOP広告が汚れていないか?
    特に期限切れのプライスカードやPOP広告がある店舗をよく見かけます。売場管理が行き届いている店舗ほど、プライスカードやPOP広告の管理が徹底されています。
  7. 客動線、従業員動線管理ができているか?
    スーパーマーケットやGMSはセルフサービスであるため、多くの企業では、売場で人が滞留しないように動線管理を行っています。バックヤードでは、従業員が歩く位置をテープで貼っている企業もあります。
  8. トイレが汚れていないか?

コンビニエンスストアの店舗見学チェックポイント

  1. クリンリネスがしっかりとできているか?
    清掃だけでなく、商品のフェイスが整っているかもチェックしましょう。特にコンビニは、売場面積が狭いため、従業員教育が行き届いている店舗ほど、フェイス管理が徹底されています。また、欠品がないかどうかもチェックしましょう。
  2. 挨拶ができているか?
    レジ内での私語がないかもチェックしましょう。
  3. 従業員は笑顔で対応しているか?
  4. 本が綺麗に陳列されているか?
    コンビニの売場でよく乱れる場所が、雑誌コーナーです。
  5. プライスカードやPOP広告が汚れていないか?
  6. トイレが汚れていないか?

注意事項

店舗見学のレポートの作成において学生がやりがちなことに、「粗探しレポートを作ってしまう」ということがあります。どんな素晴らしい店舗にも探せば「アラ(駄目な所)」)があります。店舗見学レポートに「○○ができていない」「○○が汚れている」などとマイナス項目ばかり列挙しないようにしましょう。見学した店舗はレポートを提出する企業の店舗のひとつです。自分の会社を悪く言われて嬉しく思う人はいません。そもそも企業側は「そんなに駄目なら何故入社したいの?」と思ってしまいます。かといって、すべてを肯定する媚びたレポートも好ましくありません。それは多くの学生がそのように書いているため多くの中のレポートに埋もれてしまい、何の印象にも残らないからです。

良いレポートとは、基本は「こんな素晴らしい店舗の御社に入社したい」という気持ちを出しつつ、マイナス箇所は質問する形で柔らかに書くようにしましょう。最後に店舗案内してくださった人に感謝の気持ちを添えると尚良いでしょう。

店舗見学レポートの例文

○月○日○時頃に○○店を見学させていただきました。○○店は御社に説明していただいたとおり、広い売場広い通路のため非常に快適に買い回ることができる店舗であると感じました。ただ、いくつかの売場で商品が陳列されていないところがありました。陳列しない理由があるのであれば、「商品入替中につきご迷惑お掛け致します。」などの表示があれば親切でわかりやすいと思いました。とはいえ、店内は非常に綺麗に清掃されており清潔感のある印象を受けました。また、従業員の方々も非常に明るく丁寧に接客しており、他社より売場に活気を感じました。(←ここで、より具体的にどこら辺が良いのかを書くと尚良いでしょう。)

店舗見学を案内してくださった店長の○○様も非常に丁寧に案内して下さり、感謝しております。今回、御社の店舗を拝見させていただき、益々、御社に入社したい気持ちが高まりました。

店舗見学のサイト

店舗見学についてまとめています。

店舗見学とレポートの書き方

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