面接では採用担当者が「何でも思ったことや気になったことを質問して下さい」と言って質問を促してくることがありますが、絶対に乗ってはいけません。「当社は風通りが良くて、思ったことを言える会社ですよ。」なんて言うところもありますが、これは完全に建前。建前には建前で話すのが社会人のマナーです。面接等では次の質問は避けるようにしましょう。
- 給料、賞与、残業等の待遇面の質問
- 先輩や新聞等に掲載された悪い情報
- 会社案内やHPに記載されている内容の質問
- 内容のない質問
給料、賞与、残業等の待遇面の質問
会社勤めするにあたって、給料や賞与などの待遇面は非常に重要なことです。特に就活時代に話題になるサービス残業の有無は学生が最も気になることのひとつではないでしょうか。気になる気持ちはわかりますが、待遇面ばかり質問されると会社側は、まだ全く会社に貢献していないのに「本当にこの会社で働きたいのかな」と感じてしまいます。会社側からすると、面接で質問できる時間は限られているので、本当に働きたいのであれば、給料や賞与などの待遇面のことよりも仕事の内容に関する質問が出てくるはずと考えています。
先輩や新聞等に掲載された悪い情報
インターネットの普及に伴って様々な情報を手軽に入手することができるようになりました。そのため志望企業の良いニュースだけではなく、悪いニュースも見聞きします。例えば残業代不払いのニュースを知った場合に、面接で「残業代未払について御社では社会的・道義的にどのようにお考えでしょうか?」と質問して一体何になるのでしょうか。もしあなたがその会社で働く気持ちがなくなって、最後に嫌味を言いたいのであればそのような質問をするのもわかりますが、そうでないのであればこのような質問は相手を不快にさせるだけの質問です。新聞等で悪いニュースを知った場合、どうしても気になるのであれば、実際にその会社で働いている先輩や知り合い、又は、インターネットなどで自分で調べて情報を集めましょう。
会社案内やHPに記載されている内容の質問
たまに会社案内やHPで記載されている内容について質問する人がいます。記載されている内容を理解できないから質問するならわかりますが、会社案内等で詳細に説明しているのと同じ回答になるような質問をされると「この人は会社案内やホームページを見たのかな。」と思い、会社に対する熱意や本人の資質を疑われます。予め面接の質問を考えている場合は必ず事前に会社案内やホームページを確認しましょう。
内容のない質問
面接では必ず最後に「何か質問はありませんか?」と言われます。「ありません」と言うわけにもいかず、苦し紛れに内容のない質問をする人がいますが、苦し紛れの質問はすぐにわかります。会社側は「本当に入社したいのであれば何かひとつくらいは質問があるはず」と考えているため、こういった質問を受けると、たとえ履歴書の内容や面接での受け答えが良くても印象が悪くなります。