会社説明会では必ず最後に説明会に参加している人に説明した内容をしっかりと理解してくれたかどうかを確認するため、質問がないかどうか聞かれます。ここで気になるのが、「質問はした方が良いのか?」「どういったことを質問すれば良いのか?」ということではないでしょうか。
結論から言うと、質問をすると印象が良くなります。質問があるということは、会社について興味を持っているということをアピールすることができます。また、会社側は受身の人よりも積極的な人を重要視します。ただ、何でも質問すれば良いというわけではなく、質問すべきでないことをもあります。ここでは、これらのことについて、説明します。
会社側は質問をした人を覚えています!
会社側は質問をした人だけでなく、その質問内容まで覚えています。会社説明会で質問をするときには、必ず、最初に氏名(学生の場合には、学校名も)を名乗ります。会社説明会には、その会社の社員が複数参加しており、その中の1人が必ず質問した人の名前と質問の内容をチェックしています。これはその就活生の今後の採用活動で生かすためです。先にも書いたように質問があるということは会社に対して興味をもっているということであり、「何気なく説明会に参加しているのではない」と会社側は判断します。また、多くの人がいる中で手を挙げて質問することができる積極的な人材であると判断します。会社説明会のような大人数の中で挙手して質問するのはとても勇気がいることであり、相当な気持ちがなければできることではありません。
会社は積極的な人を評価します。特に新卒社員の採用の場合は過去の実績等が完全に未知数(職歴がない)のため、就活生の評価の優劣の判断材料として資質(やる気、熱意、本気度)をみる傾向があります。
どういったことを質問すればよいのか?
会社説明会で質問をした方が良いというのはわかりますが、では、どういった事を質問すればよいのでしょうか?簡潔にいうと、質問は大体何でもよいのです。説明会で配付された資料の中にある用語の意味がわからない、説明会で説明された内容についてもっと詳しく教えて欲しいなど、説明会に参加すると質問できるところが多数あります。
質問することがない場合
特に、就職活動を始めたばかり人から、何を質問すればよいのかわからないという悩みを聞きます。本当に質問することがない場合には、質問しない方がよいでしょう。わけのわからない質問をするより質問しない方がましです。ただし、会社側には何の印象も持たれませんけど…。
会社説明会での質問対策は簡単!
質問するための対策は簡単です。本命企業の前にできるだけ多くの会社説明会に参加しましょう。説明会に参加して他の人がどういった質問をしているかチェックします。会社説明会では必ず誰かが何らかの質問をしています。就活生の質問をメモしておき、一覧にします。そうして本命企業で使えそうな質問がないか調べます。5社くらい会社説明会に出席すれば質問材料がある程度揃います。
私も就職活動では、全く興味のない会社の説明会に何度も行きました。他の人がどういったことを質問するのかメモを取り、それを基に質問しました。
質問は大体何でも良いが、どういったことでも良いというわけではありません。
先に質問は何でもよいと書きましたが、どういった内容のことでも良いというわけではありません。下記のものについては、質問しない方が良いと言われています。
- 給料・賞与の支給額について
- 残業の実態について
- 有給休暇の取得状況について
- 離職率について
質問しないほうが良い項目というのは、これら以外にもありますが、総じて人事・給与・残業などの質問をすると会社側はあまり良い印象を持ちません。というのは、人事や給与は、あくまでも会社側が決めることであって、従業員側が決めるようなことではありません。また、残業についても同じです。就活生にとってサービス残業の有無は特に気になるところでしょうが、聞いたところで本当のことは教えてくれません。どうせ本当のことを教えてくれないのですから最初から質問しないほうがマシだとは思いませんか?そもそも教えるということは、サービス残業を認めるということであり、違法行為をしているということを認めることになります。そのようなことは絶対に話しません。それに多かれ少なかれどの会社にもサービス残業は存在します。会社側からすると、働いて成果を挙げた『結果』として会社が給料を支払うのであって、働く前から給料や残業について質問するような人を敬遠する傾向があります。会社によってはあからさまに嫌な顔をするところもあります。