学生の大手志向というのは顕著なものがあります。大手企業の説明会予約は募集開始から数分で一杯になることもしばしば。会社名で就活をすると実際に働いてから苦労する恐れがあります。
会社名で働くのではない
リクナビなどの就活サイトでは説明会予約は大手企業ほど早期に満席になる傾向があります。たしかに就活生からするとテレビで聞いたことがあるような会社で働くことができたらカッコイイような気がします。大手企業なら安泰という根拠の無い安心感もあります。実際、私の友達の1人がどうしてもある大手企業に入社したくて職種・勤務地を問わず応募していました。結局その友達は不採用だったのですが、諦め切れずに再チャレンジしようと大学を編入しました(その後は不明)。これが良い悪いは別にして、実際の仕事というのは会社名で決まるのではありません。たしかに仕事のしやすさなど会社名で決まることもありますが、全体の中からすると大したことではありません。本当に一流企業が良いのであれば一流企業の離職者はゼロのはずです。実際はどうでしょうか?ゼロのはずがありません。つまり、どんなに有名な企業であっても就活生によっては合わない会社というものがあるのです。
仕事は会社名で決まるのではありません。仕事内容で決まるのです。
どんなに有名でも嫌な仕事は続かないし結果がでない
私の友達のひとりが営業の仕事の就活である一流メーカー企業の2次面接(3次が最終)で言われた一言で萎えたと言っていました。
「あなたはまずは地方の工場で5年間は働いてもらいますが宜しいですか?」
大手企業ほど様々な事業部を持っており、新卒社員には選択の権利がありません。私の友達は相当悩んだ結果、この会社ではなく別の会社で働くことにしました。これは特別な事ではありません。一部上場の家電メーカーの社員が家電量販店で販売員をしているという話はニュースや新聞などで周知の事実だと思います。会社によってはコンビニなどのフランチャイズ店の事業部があって、メーカーの営業で採用されたのに配属先がコンビニ店長ということもありますし、百貨店の販売員のつもりで入社したのに鮮魚売場で魚をさばき続けなければいけなかったり、ということもあります。
どんなに有名な会社であっても嫌な仕事(苦手な仕事)というのは続きませんし、何より結果が出ません。結果でないとどうなるかと言えば、会社での評価が下がり、仕事ができない人間というレッテルを貼られます。
大切なのは仕事内容を調べること
大切なのは自分がどういった仕事をしたいのかという事を調べることです。有名企業が良い、中小企業が悪いではなく、仕事内容をしっかり調べて納得したうえで会社を選ぶべきだと思います。結局仕事には楽なものは一切ありません。どの仕事にも苦労があり、大変なのです。だからこそ自分がしたい仕事を納得して選ぶことで辛いことにも耐えることができるのだと思います。