残業がない会社はあるのか

就活生が気になるポイントのひとつが「残業」ではないでしょうか。特に「サービス残業なんて論外!」そう思っている人はいませんか?では実際に残業がない会社というのはあるものなのでしょうか。

正社員には責任が課されている

正社員には一定の責任が課されており、この責任に対する対価が給料なのです。一応、労働基準法では「原則として休憩時間を除き、1日8時間、1週間で40時間を超えて労働させてはならない。」と定めていますが、多くの企業では、1ヶ月平均30時間程度あります。

残業にもいくつか種類があって、「会社から課される残業」と「自ら進んで行う残業」があります。

まずは会社から課される残業について。現在どの小売店舗でも営業時間は8時間以上だと思います。フレックスタイム制を活用できればいいですが、完璧に活用できているところは殆ど無いのが実態です。なぜか。それは近年のデフレの影響で1店舗あたりの人件費が削減され、その結果として1店舗あたりの正社員の人数が減っているからです。基本的に店舗には余剰人員はいません。つまり、誰かが休めば誰かが残業・休日出勤しなければ店舗を維持できないのです。正社員には売場・店舗を維持する責任があります。誰かが休んだのであれば誰かがフォローしなければいけません。

次に自ら進んで行う残業ですが、もし仕事が中途半端になっている場合、あなたはそれを放って帰ることはできますか?正社員には責任があるのです。売場を維持する責任・売上目標を達成する責任があります。もし放って帰ったとしたら会社からどのような評価を受けるかわかると思います。次第に責任のある仕事を任せてもらえなくなり、当然ながら給料も責任の重さに応じて減額されるでしょう。

残業がない会社はない!

私が聞く限り、残業が無い会社というのはありません。そのような会社があれば宝くじに当たったようなものです。そもそも残業ゼロで好業績などという会社が本当にあるのか疑問です。たまに「当社は残業ゼロです!」という会社もありますが、その中には「会社が認めた残業」がゼロであって「会社に認められなかった残業(サービス残業)」はあるというところがありますし、勤務時間内で終わらない社員は即リストラ候補になるというところもあります。

ある程度の許容範囲を持つのが大切

残業がない会社はないですが、だからといって月に150時間を超えるような残業が当然だというわけではありません。残業に対して極端にアレルギーを持つのではなく、ある程度の許容範囲を持つことが大切です。肉体的・精神的に問題が出ない程度、かつ、プライベートな時間を持つことができる程度の残業しかないのであれば、いわゆるブラック企業ではなく、一般的な会社であると思います。

考え方を変えてみると気にならなくなる!

残業が多いというのは考え方を変えるとそれだけ経験を積むことができるということです。上司や周りの社員は、あなたの頑張りを見ています。上司は、仕事の進捗状況に関係なく定時に退社する社員より勤務時間に関係なく働く社員に仕事を与えます。仕事には期限があるため、勤務時間を気にせず働いてくれる部下に仕事を与えるほうが安心であるからです。その上司も更に上の上司に評価されるため、仕事が中途半端なのに勤務時間が終わったから退社する人に仕事を任せては安心できません。

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