就職活動の開始時期は、毎年早期化しています。これは会社側が早期に優秀な学生を確保しようと自社のアピールに必死であるからで、この傾向は今後も続くと思います。就活生が気になるのが就職活動を始める時期ですが、私はできる限り早いうちに始めるべきだと考えています。就活は遅くなって損することはありますが、早く始めて損することはありません。新卒は人生で最も求人が多い時期のひとつです。この時期を逃したら後悔しますよ。日本では新卒ブランドはピカイチですからね。
高校生の就活開始のタイミング
高校生の場合には、学校側が就職をサポートしてくれるので就職活動を始める時期についてあまり心配する必要はありません。学校の指示通りに就職活動を始めればよいでしょう。不安や焦りがある人は、一度担任の先生に相談してみてください。
短大・大学生の就活開始のタイミング
短大・大学生の就職活動は毎年早期化しています。短大1回生・大学3回生の10月前後から就職活動が始まっている会社もあります。
昨今、就活の後ろ倒しが話題になっていますが、これを忠実に守っているところってどのくらいあるのかな…。就活の早期化がアレコレ言われていますが、希望企業に就職するためには先手必勝です。希望企業の採用活動が遅くなっているからといってそれに合わせて就活をスタートさせると出遅れますよ。よーいドンの前にも準備が必要です。
私のときはちょうど就職氷河期と言われる時代で、就活がスタートする前から学校では就活対策セミナーが盛り上がっていました。会社説明会は12月くらいから多くなりましたが、就活セミナーなどは10月くらいからあって、かなりの人が受講していました。就活サイトの活用法や、履歴書やエントリーシートの書き方、SPI対策、敬語の使い方、スーツの選び方など…これらって結構時間がいります。就活がスタートするまでにしっかり準備できていないと、いざ就活が始まってもなかなか上手いこといかずに、わかったころには就活終盤…ということもありえます。そうならないように就活は早めのスタートが大切です。
早い時期から始める方が良い理由
就職活動を早期に始めたほうが良い理由は次の通り。
- 就職活動の初期はわからないことだらけ
- 企業側の意識
- 企業の採用方法
- 就職活動を早期に開始した人ほど内定企業数が多い
就職活動の初期はわからないことだらけ
就職活動を始めたばかりの頃は、わからない事だらけです。就職サイトの登録・利用方法の仕方、説明会の参加方法、履歴書の書き方、電話対応など、未経験のことばかりです。これらは経験するうちに要領がわかってきますが、ある程度の時間がかかります。そのため、就職活動全盛期に就職活動を始めるのではなく、それよりも早い段階で就職活動を始めて、就職活動の実力をつけてから本格的な就職活動シーズンを迎えるようにしましょう。
第一希望の会社から就職活動を始めると失敗する恐れがあります。第一希望の会社が採用活動を始める前にできる限り実力をつけておきましょう。
企業側の意識
就活を早めに始めている学生ほど優秀な学生が多いというように考えている企業は多いです。就職に対して真剣に考えている人ほど就職活動を早めに始めますし、そのような人ほど仕事に対する意識が高い傾向があるからです。また、就活後期で採用した人って結構辞める人が多いという話を聞いたことがあります(就活初期で採用した人ほど離職率が低い)。こういった理由から企業は、早期に学生を採用しています。
企業の採用方法
多くの企業は新卒の採用予定人数というのがあります。人事担当者はこの採用予定人数を満たすために就活初期にある程度の学生を採用し、就活後期に残りの予定人数を満たすための活動を行います。私が聞いた話では、就活初期で6割から7割を採用して、就活後期で2割程度の採用を行うとの事です。就活初期より就活後期の方が採用予定枠が埋まっているので、無理をして採用する必要がないので学生を吟味します。つまり、就活後期の方がハードルが高いのです。
就職活動を早期に開始した人ほど内定企業数が多い
就職活動を早期に始めた人ほど、企業から複数の内定をもらっています。これは先に書いた1~3のように、早く始めた人ほどSPI対策や面接対策ができており、会社側からすると優秀に見えるからです。年明け1月に内定をもらっているという人も珍しくありません。